皆さんこんにちは。FLAG-UPの中島照文です。
今回は前回に続き、開業までの道のりをまとめたものをお話ししていこうかと思います。
【祝】FLAG-UP開業〜今までの軌跡や今後について〜【No.1】
それでは行きましょう!
12月
古民家の改修
古民家の方の改修工事も進んできました!ただし、やる箇所がドンドン増えていく。笑
見た目では分からない、隠れている部分が結構やられちゃっていました。シロアリや湿気による腐りですね。やはり家というのは人が住まないとダメだなぁと改めて感じました。それまで、窓も全て閉じられ、ずーっと放置。戸を開けるのは何に数回って感じでした。
そりゃ腐りますよね。笑
もっとこまめに換気したり、何かしらやっていれば良かったのでしょうが、ホント申し訳ない気持ちになりました。
大工さんが話してくれたのですが
『この太い木は、おそらく樹齢は5、60年以上。そして、この家が建てられたのは少なくとも100年以上前。木も乾燥させないと建材としては使えないので、もろもろ足すとおそらく200年くらい前に生えてた木じゃないかな』と。
“なんかもう本当に尊い!”と思いました。そんなにも前のモノが、今もこうして家を支えているのかと。そして、それを雑に扱ってしまっていた事に反省の気持ちが湧いたわけです。
旧いものを守っていくというのは、お金もかかる事なので容易ではありませんが、なるべくならずっと使えるようにとの思いを込めて、色んな箇所の改修をお願いしたわけです。
そんな中で見つけたのがこの囲炉裏!僕もはじめて見ました。
昔はここに自在鉤なんか吊るして皆で火を囲んでいたのかなと妄想を膨らましていた時、大工さんから
『せっかくだから直します?』
という提案を頂きました。
『お願いします!』即答でした。
半分はノリだったのですが、ここでバイク好きが集まって皆で火を囲んでお茶でも飲んだら楽しいだろうなっていうイメージが湧いたので、やってしまえ!という事でお願いしました。
なんか良いなと思ったんですよね、囲炉裏のあるペイントショップっていう、よくわからないバランスが。
はたから見たらムダっぽく見えるかもしれませんが、来た人がちょっとでも楽しいとか落ち着くとか思ってもらえたら嬉しいし、とにかく色んな人が集まる場にしたかったんです。そこから何か面白い事が生まれることを期待しているのです。
ブース作り
工場はほぼ完成!あとは、中を改造して半分を塗装ブースにしていきます。
この作業はもともと自分でやろうと思っていたのですが、決め事や打ち合わせ、年内にある程度形にしたかったのもあって、大工さんにお願いしてしまいました。
ただ、結果的にプロにお願いして正解でした。早いし丁寧だしきれい!笑
素人の僕がやったらきっと寒い事になっていたと思うのでこれも一つのいい経験でした。
提携先ショップ【DELTA246】
又、この時バイクのカウルを外したり、車体を預かったりしてくれるショップさんが欲しいなと思っていました。
ペイントをするにあたり、外装部品は外さないといけません。ご自身で出来る方は良いのですが、出来ない方も大勢いらっしゃいます。
1番良いのは日頃お世話になっているディーラーさん等で外してもらい、そのまま直接ウチに送っていただき、ペイントした後にディーラーさんへ送って組んでもらうというのがおすすめです。
ただ、そういったショップさんを持ってない方もいらっしゃいます。そういった方々のためにも、やはりアクセスの良いところに提携先ショップさんは欲しいなと。
部品を塗るだけであれば、田舎でもOKだと思うのですが、車体を預かるというのは中々厳しいなと思っていました。ウチにバイクで来店して、預けて帰るには大変ですからね。
なので、昔からお世話になっているショップ、DELTA246のオーナーさんに相談したところ、快くこれらの事を引き受けてくれました。ここなら街なので、普通に電車もバスも使えますし、預かれるだけのスペースもあります。
外装を外して僕が預かっている最中にも、合わせて点検や整備の依頼等も出来ます。オーナーさんの目線で考えたら、こっちの方が良いなと思いますので、是非ご利用ください。
又、ここではガラスコートの施工等もやっていきますので興味あるがある方は是非ご連絡ください。
塗料搬入
師走のめちゃくちゃ忙しい時に、メーカーさんや材料屋さん数人に来ていただいてミキサーと塗料の設置をしていただきました。
又、塗装屋さんの命であるコンプレッサーも一緒に搬入。うちのお店があるところは石垣の上にあって道路から狭い上り坂を上がっていくところなので、めちゃ重いコンプレッサーを男4人でなんとか引き上げました。
これで、工場もそれっぽい見た目に変わってきましたね。
ロゴの完成
お店のロゴマークなんですが、こちらはプロに依頼。僕が考えようかな?とも思ったのですが、やはり餅は餅屋という事でお願い致しました。
イメージを伝えて、何度か修正したり意見を頂いたりしながら完成したのがこれです。
ポイントは4つ
①パッと見てバイクのペイントとわかるように、バイクのイラストとスプレーガンをいれる
②色の三原色を差し色でいれる
③バイクらしいバイクが良かったのでネイキッド系のデザイン
④背景の逆三角形はフラッグの意味
です。
シンプルながらもオリジナルな良いデザインになったかと思います。始めは白バージョンだけだったのですが、黒も提案頂い他ので散々迷って両方採用しました!黒は黒じゃなくて実際はチャコールグレーなのものポイントです。
クラファン終了
そして、クラウドファンディングが終了しました。総勢14名の方々からご支援をいただき、プライベートで直接ご支援くださった方々もおりました。
クラファンについては別記事で細く書きましたが、本当にやって良かったなと思っております。
オートバイ専門ペイントショップ開業までの道のり【第五弾】〜クラファン挑戦で得た3つの発見と3つの反省点〜
それは金銭面的な話だけではなく、人との繋がりや感謝というのを改めて強く感じる事が出来ました。やはり、知ってるだけとは大違いですね。実際やってみてわかることが沢山ありました。ご支援頂いた方々のためにも本当に頑張らないとなって思います。
ここで、ご支援頂いた方の中で、ブログをやりつつ今北海道のスノーサーキットを盛り上げるために単身海を渡った(津軽海峡)大切な友人を紹介させて下さい。
Blog:GO!GO!BIKERMotoTraveler/モトトラベラーTaichihttps://www.gogobiker.com/
Twitter:Taichi(@Apple_0419)バイクが好き。カーメーカーのPRからモータースポーツ系の仕事をしながら旅してます。愛車はCRM250RとMegelliとRoadster!
悩みながらも走って挑戦してる彼がシンプルに好きです。いつか一緒に面白いことが出来たら良いなって思います。
1月
年も明けていよいよ準備も大詰めです。というか当初の予定では、もうオープンしているはずだったのですが、予定変更やちょっとしたトラブルによって予定がずれずれになっていました。
まー仕方ないと思いつつ正直な所、若干イライラ。
“沢山の人等が入って作業するわけだから、何事もなくスムーズにいく方が珍しい、トラブルなんてあって当たり前だ!”
と自分に言い聞かせて己がやるべき事をやろうと思っていました。これも、良い経験。
障子の張り替え
わざわざ見出しにするような内容ではないのですが、個人的に一番しんどかったので印象に残っています。笑
古い家なので、障子の数が半端ないんです。しかも、全部埃だらけで穴あきまくりでガタガタ。ただ、これを変えて綺麗にしない事にはお客様を呼べない!だってお化け屋敷にしか見えないから!蜘蛛の巣が貼って埃だらけの穴だらけの障子なんてお化け屋敷でしかないですから。
なので、優先順位の高い部屋から徐々に張り替え。しかし、これが思ったよりはるかに面倒。のりがこびりついて取れない!
なので、ダメ元でケルヒャー導入。彼の高水圧で障子と汚れをぶっ飛ばそう作戦です。結果は成功。古い障子の戸がバラバラになるかと思いましたが大丈夫そう。昔の職人さんが作ったものというのは偉大ですね。障子も剥がれるし埃も洗い流せて完璧!
ここは日当たりが非常に良好なので干しておけば直ぐに乾きます。あとは貼り付けるだけ。だけと言っても、これがまた大変なので助っ人数人とひたすら貼り付け。
もうやりたくない!笑
これで、古民家の改修も終了。思いの外ダメな箇所が多くて、想定以上の出費になってしまいましたが、これでお客さんが快適に使ってくれて喜んでくれれば万事OKです。
他には…
あとは、ブースの壁を白く塗って換気扇も入り完成。
犬小屋を物置にしたりしていました。
昔は大型犬がいたので中々広い。これは利用価値あるなと言う事で掃除して物置にしました。
波板を貼って雨風をガード。見た目も悪くなくて結構気に入ってます。
2月
工場の中に棚やら作業台やらボイラーやヒーターを搬入。
道具が置かれるとそれっぽくなって本当にかっこいい!自分の工場というのはワクワクするもんだなと思いました。細々とした道具や材料の整理をしていよいよ準備完了です。
2/16日、無事(?)オープン致しました。
長かった!本当に皆さんありがとうございました!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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