【エアブラシ】革ジャンにオオカミを描いてみた

airbrush wolf エアブラシの使い方
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 皆さんこんにちは。FLAG-UP代表の中島照文です。

 今回はお客様から『革ジャンの背中にオオカミを描いて欲しい』というご依頼を頂いたので、それの描き方など解説していこうと思います。

 バイクや車以外に、こういった革製品などにもリアルなグラフィックが描けるのはエアブラシの魅力だと思います。

 ここを読んで、皆さんの作品作りの参考にしてもらったり、弊社に興味を持ってもらえたら嬉しく思います。

 それではいきましょう!

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耐久性の確認

 まず、最初に手持ちの塗料の耐久テストを行いました。販売元様からは“問題ない”と言われていましたが、念の為確認です。

 革ジャンに描いていくので、なるべく同じ条件にする為に知人の革職人に相談して、革の端切れを譲っていただきました。ありがとうございました。

 そこにザッとオオカミを描いて、しばらく外に放置してみました。雨の日も風の日も晴れの日も、なるべく日光が良く当たる位置に置きます。物置の入り口に張り付けていたので、なにかの魔除けのようになっていました。笑

 時々表面をこすったり、グシャグシャにして様子を見てみましたが、数週間経ってもほぼ変化はないのでOKです。クリアコートがされるものではないのて、褪色やはがれ等がどうなるか少し心配だったのですが、問題は無さそうです。長い目で見ると、若干の色褪せやかすれ等はこの先考えられるので、そこも含めて楽しめると良いんじゃないかと思います。

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※今回使用している塗料です。描きやすく、水性なので匂いも抑えられてオススメです。

マスキングと下準備

 ということで、本番です。

 こちらがお預かりの革ジャンです。

 かの有名なKADOYAさんのものです。やはり質感がいいですね。しっかりしているのに、革も柔らかくて非常に馴染む感じがありました。上質という言葉がよく似合う!

 こういった大切なものを預けて頂いたのでバッチリ仕上げてオーナーさんにお渡ししないとですね!

 まず始めに関係のない部位のマスキングです。マスキングの箇所は肩や腰の部分の縫い目。描かれる背中の面でマスキングしてしまうと、そこでしっかりと塗られた跡が出てしまうかもしれないので、広めではありますが、こういった部分でマスキングしてあげるといいでしょう。そして、中には布でくるんだ木の板を入れて安定して描ける環境を作ります。

 机の上に置いて描く事もあるかもしれませんが、立て掛けた方が僕は描きやすかったです。又、立て掛けてあれば、万が一塗料がカップからこぼれたとかあっても安心なので、このようにしっかりセットして作業に入っていきます。

 こういった所って面倒で省きたくもなるかもしれませんが、良い仕事をするにはいい環境が必要なので、面倒がらずにしっかり準備してあげた方が作品に集中出来ると思います。

下書きと考え方

 では、描いて行きましょう。 

 まず初めに下書きです。普段だったらチャコペンやカーボン紙等でトレースして描いていくのですが、相手が革なので今回はこんな感じにステンシルを使っていきます。

 描きたい位置をしっかり出して、マスキングテープ等で止めます。そして、オオカミの描かれる部分を抜いて、外側のアウトラインだけ出るようにします。今回は白ベースのモノトーンで描くので、薄めに希釈して白で軽く吹いていきます。

 これで、外側の位置は決まったので、次は目や鼻や口の位置を出していきます。先ほど抜いたオオカミの絵をしっかり合わせて目や鼻を軽く吹いてこれでオーケーです。ここからは元絵を参考に描き進めていきます。

 元の写真と全く同じように描くのも良いのですが、個人的には少し嘘というかデフォルメがあっても良いんじゃないかと思っています。ケースバイケースではあるのですが、今回のご依頼がバイク用の革ジャンだった事もあり、少しイラストっぽいというか強調したりする部分があった方が、オーナー様がコレを着てバイクに跨っている姿を想像すると、その方が良いんじゃないかと考えました。

 完璧に再現するっていうよりは、あくまでバイク用の革ジャンと考えた方が良いものが出来るのでは?と思ったので、細かな所を完璧にトレースするのではなく、僕が描くとこんな感じっていうのを優先して描き進めていきました。もちろん大きくは崩さずに。

 その方が描き手の個性というかクセが出るので、そこに魅力を感じてもらえたら嬉しいです。

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※今回使用しているエアブラシです。道具についてはこちらもどうぞ。

オススメのハンドピースを紹介!〜コンプレッサー選びのポイント〜

本描き

 で、肝心の描き方ですが、ひたすら毛を描いていきます!笑

※以前、別記事で描きましたが線の描き方が参考になると思います。

エアブラシの基本的な練習方法②〜線の書き方とボカし〜

 短くシュッシュッシュッとリズム良く描いていきましょう。その時の注意点としては、描いているもの(オオカミ)が立体物であることを常にイメージする事!かな?

 線をひたすら描いているとついそこに意識が向いてしまい、平面で描いてるような感じがしてきます。しかし、リアルな絵を描くなら立体物であることを表現しないといけません。

 高い所低いところ、奥にある部位手前にある部位。それらをしっかり意識して描くことがまず大切かと思います。手前にあって明るい所はしっかりと白を乗せて、奥にあって暗い所はボカすか希釈を調整して薄くて描いてあげるといいでしょう。

 又、動物を描く場合は毛の流れも大切です。数本、流れる向きを間違えただけでもかなり違和感が出てくるので注意が必要です。

 そんなイメージで書き進めていくとこんな感じ。違和感出てる部位もありますが、まだ序盤なのでオーケー。笑

 どんどん描いていきましょう!

 オオカミを描く上で特徴的なのが口、牙の部分ですね。エッジの効いた部位なので、しっかり線を出してあげると良い感じになるかと思います。まっすぐ描くのが難しければマスキング等を使ってあげるのも良いでしょう。ちなみにココは少し強調して描いてあります。牙ってオオカミを描く上で大切かなと思ったので。

 半分くらいきましたね。大分オオカミ感が出てきました。ここからは暗い所、明るい所のメリハリが出るようにブルーグレーとニュートラルグレーという色を使っていきます。オーナー様のご要望により白をメインで青っぽさを足して欲しいとの事でしたので、青味とシャドウを足すためにこの色を使います。又、より暗いとこはブルーグレーだけでは難しいので、ニュートラルグレーを使ってより暗く深くなるように使っていきます。

 あと、目ですね。動物でも人物でも同じですが目の描き方ひとつでそのモノが生きたり死んだりもします。めちゃくちゃ重要です!黒目の位置や光の当たり方がずれると、それだけで一気に違和感のある絵になります。この辺は本当に難しい所なので、僕も含め沢山練習して上手くなるしかないですね。

 今回のオオカミはハッキリとした感じというよりはどこか遠くを見てるような少し霞んだ印象の目だったのでこんな感じで描いてあります。又、修正していくので仕上がりの写真で見てみてくださいね。

 ここまでで7割くらいきたかな?ここからは細かなディティールや細部を描き込んでいきます。このままだと真っ白なイメージなので、オオカミの黒い毛の部分を足していきます。ここもブルーグレー。一部プルシアンブルーを足して青みを強めています。

 このままだと馴染んでいないので白や黒を使って馴染ませながら、細かな毛の流れを整えたり、気になるところを修正していき、黒や白、青を使ってメリハリを付けて作品にグッとリアリティを出していきます。

 又、バイクに乗る時に身に付けるものというのを考慮して太陽光の下で色味を確認するというのは大切な事でしょう。色というのは光源によって全く違って見えるものです。蛍光灯にも何種類もありますし、太陽光と言えど曇り空なのか晴天なのか色々あります。基本的にはよく晴れた日に太陽の下でみてあげると良いでしょう。思ったより白いとか青いとか色々見えてくると思いますよ。

 完成写真を載せておきますが、太陽光の下で撮ったものは青みが強く出ているのが分かると思います。もしご自分で挑戦する場合、これらの要因も理解した上で描いてあげると『イメージと違った!』なんて事も防げるでしょう。

 という事で完成です!最後にウチのお店のロゴとシリアルナンバー的なNo.001も描かせて頂きました。ありがとうございます。最初に耐久性のテストはしてありますが、今後長く使っていけば若干色褪せしたり、すれたりする事もあるかと思いますが、そこも含めた変化も楽しんでいってもらえたらと思います。


 冒頭でも述べましたが、エアブラシと言うと車やバイクといったイメージが強いかもしれませんが、こういったアパレル品にも描くことが出来ます。キャップやTシャツなんかもOK。

 今後も高い技術と遊び心を持って、良い作品を残せるように頑張っていきたいと思います。

 ココまで読んで頂き、ありがとうございました。

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