ケース毎のサーフェーサーの下地方法【No.4】〜パテの研ぎ方をしっかり解説〜

パテの研ぎ方 塗装の知識と実践
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 皆さんこんにちは。FLAG-UPの中島照文です。

 前回はパテの盛り方を詳しく解説しました。

ケース毎のサーフェーサーの下地方法【No.3】〜パテを使って凹みを直そう!〜
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 今回はそのパテを研いでいきます。かなり細かく書いたので実践の際に是非役立てください。

 それではいきましょう!

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パテ研ぎに入る前に…

パテの研ぎ方

 パテが乾燥したら、パテ研ぎに入ります。ただ、正直これに関しては一回二回で完璧に出来る事は無いのかなと思います

 ここまできて『え?』と思うかもしれませんが、プロの世界でも何年もかけて一人前と言われる技術なので、簡単に出来るものではない!というのをまず知っておいた方が良いかと思います。

 元も子もない話に聞こえるかもしれませんが、そうじゃないと折角自分でやろうと思って頑張っても、上手くいかずにイヤな気分になってしまうのは非常にもったいない事だと思うのです。

 だから、『プロでも難しいんだから仕方ない!』くらいの気持ちで楽しんでもらいたいなというのが、僕の思うトコロです。ここまで自分でやってみようと思って進めてきた自分自身に拍手をしましょう♪

 とはいえ、ここでは初心者でもある程度のクオリティに達してもらいたいので、細かく説明していきたいと思います。

 

パテ研ぎの考え方

 パテ作業というのは、低い所を高くしてあげて、自然な形にしてあげる事だと言えます。

 “研ぐ”というのは物体を削るマイナスの作業(物理的な意味で)です。しかし、パテを盛る事によって物体に対してはプラスの作業となります。そして、それを研いで整えてあげることによって自然な形を出す事が出来るのです。

 パテ研ぎの難しい所はキワを取り除く=パテとそれ以外の面を平らに出してあげるところだと思います。研ぎ過ぎればパテが無くなり、逆にパテ以外の面を凹ませてしまう事も考えられます。

 なので、最終的に触ってみて違和感なく手を滑らせる事が出来ればOKかなと思います。その際もちょっと研いで触って、ちょっと研いで触ってというのを繰り返し行い、微妙な変化を感じ取れれば最高です。

 人間の手の感触というのは非常に優れているようで、微妙な段差も敏感に感じ取ります。実際、わずかな段差をフラットに出来ずとも、個人の塗装としてはかなり高いクオリティで仕上げられると思います。

 比較的、個人でパテ研ぎをやられた方の傾向としては、研ぎが足りてないパターンが多いように思えます。つまり、丘のように膨らんでしまっているイメージですね。なので、ここをクリア出来れば良い感じで仕上げられるのでないでしょうか。

 では次に具体的な道具の選定とポイントです。

パテ研ぎの進め方と道具の使い方

 パテ研ぎに関しては道具を如何に上手く使うかによって仕上がりは大きく変わってきます。美しいフラットな面を出したければ当て板も硬めの平らなものを選ぶ!といった選択がとても大切になってきます。

 実際にプロとしてやられている方達は、それぞれの考えやお気に入りの道具を持っていたりと、各々のやり方があるかと思います。なので、ここでは、私が現場で培った考えと適した道具の選び方を上げながら進めていきたいと思います。

始めに基本的な進め方です。

 まず、コンプレッサーを揃えられる方はエアツールなどで、粗研ぎをしてしまいしょう。但し、削り過ぎには十分気をつけて下さい。エアツールは思っているより研磨力が強いので、あっという間にパテを削り落としてしまう可能性があります。なので、ザッとでいいです。表面の凸凹が滑らかになる程度で良いかと思います。

高価ですが信頼性のあるメーカーです。自分のダブルアクションサンダーもコンパクトツールです。メンテナンスは当然必要ですが、かなりハードに使っても壊れませんよ。

 エアツールが無い方は当て板などにペーパーを張り付けて作業を行います。始めは120番程度の粗いペーパーでガシガシと研いでいきます。プラスティックパーツやFRPは柔らかいので、180番程度でも良いかもしれません。

 その後、徐々に番手を上げていき320番程度でフィニッシュしてあげると、粗過ぎない良い感じのペーパー目で仕上げる事が出来るかと思います。慣れないうちは番手を上げていくタイミングがわからず、研ぎ過ぎてしまう事もあるかと思いますがめげずに頑張りましょう!研ぎ過ぎたら又パテを盛れば良いだけです!その際は再度、120番等の粗めのペーパーでアシ付けをしましょう。

 最終的に表面が滑らかに整って、パテぎわの段差が無くなっていればOKです。

 鉄系のパーツを修正する場合は鈑金パテやアルミファイバーパテを用いると思いますが、これらは粒度が粗めなのでパテぎわの段差が気になり易いです。なので、鈑金パテやアルミファイバーパテで8.9割形を出した後にポリエステルパテで仕上げるのがオススメです。

ファイバーパテは硬くて研ぎにくいですが、やせにくく、多少の厚盛りにも対応できます。凹みの修正や耐久性を重視するならアルミファイバーパテを使用しましょう。

 ポリエステルパテは研磨し易く粒度も細かいので、段差を馴染ませるは得意です。なので鉄系は二種類のパテを使うのが良いでしょう。もちろん、プラスティックやFRPも同様の方法でOKですが、パテ同士の相性もあります。なので、場合によっては密着不良を起こす事も考えられるのでその辺はお持ちのパテの仕様をよくチェックしといて下さい。

若干スアナが空きやすいように思いますが、研ぎやすく作業性の良いポリパテです。ちなみに、上記のファイバーパテとの相性は問題ありません

状況に応じた道具の選定

 では、状況に応じた道具の選定についてです。

・フラットな面を出したい!

当て板 固い

 そういった場合は硬めで平らの当て板を使いましょう。ホームセンターにも売っていますし、無ければ硬めのゴム板などを、きれいにまっすぐ切って自作するのが良いでしょう。その当て板にサンディングペーパーを張り付けて研いでいきましょう。

・緩い曲面を出したい!

当て板 曲がる

 バイクの場合はこういった面が非常に多いです。基本的にどこも緩い曲線をえがいているので、完璧なフラットというのは殆どありません。このような場合は、先程の硬さより若干柔らかめの当て板を使います。力を入れるとグッと曲がってくれる程度の硬さです。

 始めに硬めの当て板で粗研ぎをしてあげて、その後若干柔らかい当て板で仕上げていくイメージです。何故柔らかい当て板が良いのかというと、形に沿うから!つまり追従してくれるんですよね。曲面に対して硬い当て板では面で当たらずに点で当たります。それ自体は悪いことではなく、必要な場面もあります。しかし、曲面をつくるのであればカーブに沿わせたいので柔軟性が必要になってくるのです。

 なので、緩い曲面を出したいのであれば若干柔らかめな当て板がベストかと思います。

・急な曲面=球体を出したい!

当て板 柔らかい

 バイクはモデルによって球体に近いような丸みを帯びたデザインのものは沢山あります。こういった場合は柔らかい当て板を使いましょう。どれくらいかというとスポンジくらい。簡単にフニャフニャに曲がるものですね。流石に食器を洗うスポンジくらいだと柔らか過ぎるのでアレよりは硬い方が良いですね。形状はしっかりキープしてくれるけど、曲げようとすれば簡単に曲がるくらい。言葉にすると難しいですね(笑)。

 理屈としては上記のものと同じです。柔らかい当て板を使う事で、しっかりと球面に沿わせることが出来るので、丸みを出し易くなります。

 しかし、ここでのポイントとして、柔らかい当て板はパテのキワの段差をきれいにとりにくい=パテぎわをフラットにしにくいという点があります。

 理由としては当て板が追従してしまうから。つまり、研ぎたくないところも研いでしまうからです。パテぎわの低い面(パテが乗っていない面)にも当たってしまい、いつまでも段差がきれいに取れないという現象をおこしやすいです。

 なので、固めの当て板で段差=パテぎわのあたりをフラットにしてあげて、その後に柔らかい当て板で丸く作ってあげると、段差もなくきれいな球面を出してあげる事ができるかと思います。

・角(プレスライン)を出したい!

 角やプレスラインを出すにはまずその両側の面を綺麗に出す所から始めます。つまり三角形で言う“辺”に当たる部分です

 ここをある程度綺麗に出した後に、角を研いでいくのが良いかと思います。辺に当たる部分が研がれていないと、どこまで研いでいいのか分かりにくいんですよね。なのでまず両側の面を出す!その後に角を研いでいきます。

 角の研ぎ方としてはその出したいプレスラインの幅によるのですが道具を使わずに手で研ぐのも良いかと思います。その方が部品の自然な丸みが出やすいです。そして、仕上げに柔らかい当て板を使ってあげるとビシッとしたラインが出るかと思います。

 ただ、比較的鋭角に近い場合は当て板などの道具を使ってあげた方が鋭いラインを出す事が出来るので、形状を把握した上で作業を進めましょう。

 次回に続きます。

ケース毎のサーフェーサーの下地方法【No.5】〜キズ修正やデカール落とし〜
 皆さんこんにちは。aohitoです。 前回はパテの研ぎ方を解説しました。 今回はその続きから、キズ修正、デカールの落とし方等を解説していきます。 それではいきましょう!・角(プレスライン)を出したい!(つづき…) 又、これはプロが行うやり

ここまで読んで頂きありがとうございます♪

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