エアブラシの中身を図説。〜持ち方から、洗浄方法まで〜

エアブラシの使い方
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 皆さんこんにちは。FLAG-UP代表の中島照文です。

 前回、前々回とエアブラシを始める為に必要な道具やハンドピースを紹介してきました。

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 今回はハンドピースの構造から持ち方、実際にどんな感じで吹いていくかを解説していきたいと思います。

 僕も初めてハンドピースを持った時は『おお!』っとちょっと感動的だったので、これを見てエアブラシに興味を持ってもらったり、始めてもらえたら嬉しく思います。

 ではいきます!

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エアブラシ の構造

 ハンドピースの構造ですが、中身はこんな感じになっています。

 エアブラシを始めると中を綺麗にしたりしないといけないので、頻繁にバラす事になると思います。その時に構造がわかっていないと中々大変なので、仕組みは理解しておきましょう。

 又、細かな部品が多く、どれも精密なので落としたり曲げたり、無くなしたりしないように注意して下さいね。今回は一般的なダブルアクション式のプッシュタイプで説明していきます。

 このプッシュボタンを押すと圧縮エアだけを吹くことができます。そして、レバーを引くことによってニードルが後方に動きます。

 すると、先端のノズル穴に隙間が空き、エアに塗料が引っ張られて吹き付ける事が出来ます。

 赤丸で囲われたアジャスターはニードルの位置を調整します。基本的にはしっかりニードルが押し込まれたところで固定すれば良いのですが、あまり強く押しつけすぎると塗料が出なかかったり、逆に緩いとエアだけ出すつもりが、塗料も一緒に吹かれたりします。

 ずっと細かな絵を描き続けているとこの辺の微調整が必要な場面もあるので、よく覚えておきましょう。

 そして、バラした時に最も注意してもらいたいのがニードルです。

 一般的なスプレーガンのニードルに対して、エアブラシのニードルはめちゃ細い!そして先端が鋭利!自分は何度もこのニードルが刺さって流血しているので、皆さんも気をつけてください笑

 更に、このニードルの先端が少しでも曲がると細かな絵を描けなくなってしまいます。綺麗な円形で塗料が出なくなってしまうんですよね。なので、少し引っ掛けたとかであれば、耐水ペーパの2000番とかで、ちょっと研いだりして修正しても良いですが(やってみると結構難しいかも)あまりにもグニャっとなってしまうと交換するしかなくなります。ニードルだけでも千円くらいするので、取り扱いには十分注意が必要です。

 プッシュボタンを押すとピンが下のボタンを押してエアが流れてくるようになっています。

 先端はニードルを保護する為にニードルキャップが付いています。

 このキャップは細かな絵を描く時には外してしまいます。その方がより細かな線を書けます。単純に塗りたいとか、グラデーションだけって場合は付けておいた方がニードルを保護出来るので安心です。

 ノズルキャップを外すとノズルがあります。非常に細かな部品なので紛失とキズには注意しましょう。自分はハンドピースを落とした時に先端から落下したようで、この辺もダメになってしまいました。

 エアバルブは非分解なのでばらさないようにしてくださいね。

 構造としてはこんな感じになります。メーカーによって細かな所は違うかもしれませんが、基本的にはどれも同じような構造だと思います。

ハンドピースの持ち方

 次に、持ち方ですが、こんな感じです。

 鉛筆を持つようなイメージです。細かな部位を書くときは逆の手で支えます。又、物体とギリギリまで距離を近づけて描くので、このように逆の手の人差し指の関節の所を物体に当ててしまえばニードルをひっかけるリスクを減らせます。また、関節を当てる事でハンドピースを安定させることにも繋がります。

 ぼかしたいときや、背景、ラフに塗りたい時などは片手で持って行うのもありだと思います。

ここで、二つポイントです。

 まず、一つは肩より上の位置ではなるべく描かない事。

 肩より上で作業を行うのは難しく、自由が効かないのでなるべく肩より下の位置で行えるように工夫しましょう。

 もう一つは脇を閉める事。

 脇が開いていると手がフリーになってしまい、安定しません。脇を閉めて持ち手と逆の手でしっかりと支持しましょう。慣れないうちは指がつりそうになったりして大変かもしれません。僕も初めてエアブラシを持って1日練習した時は指がと手首のスジが痛くなったのを覚えています。

塗料を入れよう!

 では塗料を入れます。が、その前に簡単にエアブラシを清掃してから塗料を入れましょう。

 洗浄液をカップに入れ、空気の出てくる先端を指で抑えます。するとエアが逆流してカップにぶくぶくと流れてきます。いわゆるうがいです。使用後と、使用前に行う事でハンドピースを良い状態で使い続ける事ができるので必須の作業となります。おそらくですが、エアブラシを購入すれば取り扱い説明に記載されてるとは思います。

 使用後の、洗浄がしっかり行われていれば、使用前のうがいは軽くでOKです。うがいが、終わったら洗浄液か希釈液をカップに入れて普通に吹き切ってしまいましょう。これで、使用前準備は、OKです。

 そしたらカップに塗料をいれるのですが、エアブラシの場合は適切な粘度で塗料を作るというのも大切なポイントです。

 薄すぎると吹きやすくはなりますが、全然染まらなかったり線がボヤッとなったりします。逆に濃いとミストが綺麗に霧化されずにボチボチしたミストが出てしまい綺麗に描けなくなります。あえて、こういう風にやって質感を出したりする事もありますが。

 今回使用している塗料はエアブラシ用のものなので、このまま使っても大丈夫です。が、それだと濃い場面も多いので二、三倍程度に希釈して行うと良いかと思います。特に練習の時はいっぱい使いたいと思うのでもっと薄くしても大丈夫です。

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使用している塗料です。

 ただ、吹いた時にサーっと塗料が滑ると練習にならないので、その辺は上手く調整してみて下さい。慣れてくると希釈具合をうまくコントロールする事ができるようになってくるので、数をこなして自分の経験値にしていくのがベストだと思います。

 細かな練習方法や吹き方は次回以降で解説していきますね。

 そうした、吹き終わったら洗浄です。最後の後始末って面倒くさく感じるかもしれませんが、ここをいい加減にしてしまうと内部で塗料が固着して、面倒なことになるので最後の洗浄はしっかりと、確実に行います。

 まず、余った塗料が有れば捨てて、カップの中を軽く拭き取ります。その後、洗浄液や水、シンナーなど(これは使用した塗料によります。)をいれて、うがいをしましょう。うがいをしても濁らなくなるまで繰り返し行います。

 その後、ニードルを取り外して綺麗に拭き取ります。本体内部が汚れていれば専用のブラシで汚れを落とします。そして、先端も、綺麗に拭き取りニードルを組み付けます。

 最後に再度うがいを行えばこれで終了です。

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こういった物を使用してきれいに保ちましょう。

 普段の清掃はこれで大丈夫ですが、しばらく使って違和感が出てきたら内部の部品等を全て外して洗浄液にドブ漬けしてあげるのも良いでしょう。こうする事で長く大切に使い続ける事が出来ると思います。より細かな内部の部品の分解は、手持ちのものによって変わってくるので、取扱説明もしっかり目を通してくださいね。

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今回使用したエアブラシ はこちら。

 次回に続きます。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

コメント

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