皆さんこんにちは。aohitoです。
前回に続き点検についてです。
それではいきましょう!
日常点検(続き…)
エンジンの掛かり具合
エンジンがすんなり始動するかをまず確認します。その後、アイドリング状態で、異音や乱れがないかを確認しましょう。かけ始めは、アイドリングも不安定だったりするので、それは正常です。ただ、エンジンが暖まった後も不安定であれば、どこか問題があるかもしれません。
加減速はスムーズに行われるか
バイクに乗車した後、アクセルオンでスムーズに加速、アクセルオフでスムーズに減速してくれていればオッケーです。
以上がエンジン関係の点検項目です。ここまで上げたエンジン点検項目は必ず毎回行うのではなく、長距離走行の前や走行状態を考えた適切なタイミングで行う項目となっています。とはいえ、すぐに確認出来る項目ではあるので、こまめにみてあげても良いのかなと思います。
灯火類の点検
メインスイッチを入れ、各灯火類が正常に作動するかを確認していきます。ヘッドライトやウインカー、テールランプ、ブレーキランプ等です。
リアのブレーキランプは直接、目視するのは難しいかもしれないので、手をかざして手に反射しているかをみてもらえればいいかなと思います。
特にリア側は自分では気付かない事も多く、ツーリング等で仲間に教えてもらうなんて事もよく聞くので確認しといた方が良いでしょう!
最後に全体を眺めて、異常がないかを確認出来ればフィニッシュです。
オートバイに慣れてくると案外飛ばしてしまう日常点検ですが、どこかでしっかりと時間を作って点検をするように心がけしましょう。そうすればきっと安全にオートバイも走ってくれるのではないでしょうか。
vでは、次に6ヶ月点、12ヶ月点検についてです。どちらも基本的には定められた項目に則って作業を進めていきますが、メーカーの指定や車両の状態やショップの考え方などによってその他の点検部位などもあるかもしれません。なので、ここでは一般的な点検整備について上げていきます。
6ヶ月点検の主な内容
スパークプラグの点検
・スパークプラグを取り外し、電極や碍子に異常な摩耗や損傷がないかを確認します。
・ワイヤーブラシ等で清掃します。
・プラグギャップ(中心電極と設置電極の隙間)が規定の範囲内にあるかを測定します。
走行距離などによって、ここでスパークプラグの交換を行う事もあるでしょう。
又、最近ではイリジウムプラグを使っている車両も増えてきました。イリジウムプラグはその特性上、清掃作業を好まないので、無理にガシガシ洗うと電極を痛めてしまい、返って逆効果なので、そこは注意しておきましょう、
エンジン点検
・エンジンをかけて十分に暖気した後、アイドリング回転が規定の範囲内かを確認します。
・排気ガスの色を目視点検します。白煙や黒煙をあげている場合はエンジン内でなにか不具合が起きている可能性があるので、しっかり確認します。
・排ガス規制適合車であれば、排ガス中のco(一酸化炭素)、HC(炭化水素)を専用テスターによって測定して異常な値が出ていないかを確認します。
他には確認項目として下記のものがあります。
・エンジンオイルの汚れや量
→これに関しては交換してしまう方が多いですし、ショップさんも積極的に進めてくるポイントではあると思います。実際にも、走行距離の多寡に関わらず半年毎という期間的な面からも良いタイミングだと思うので、オイル交換をするのはおすすめです。
・スロットバルブ、チョークバルブが正常に動くか
→最近は電子制御なので、チョークバルブが付いている車両も少なくなってきましたね。
・燃料装置のリンク機構の状態
・エキゾーストパイプ、マフラーの歪みや損傷
・エンジンの掛かり具合や異音
・キャブレターの同調
→ここがずれていると、アクセルオフ時のエンジン回転の戻りがスムーズに行われず、一度つまづく感じ、段がつくようなイメージで回転が戻っていきます。
・エンジンの弁隙間
・加減速がスムーズに行われるか。
・点火時期は適正か。
・ブローバイガスの配管装置に不具合や損傷はないか。
・一酸化炭素等発散防止装置(12ヶ月点検の項目で詳しく説明します)の配管に不具合や損傷はないか。
・一酸化炭素発散防止の二次空気供給装置(12ヶ月点検の項目で詳しく説明します)機能に問題はないか。
・マフラーは正常な機能を果たしているかどうか
などが、確認項目としてあげられます。これらの項目は全て分解整備して確認するというわけではなく、どこかに異常を感じた時に、必要に応じて行われる作業です。
エアクリーナー点検
エアクリーナーを取り外して汚れや詰まり、損傷がないかを確認します。その後、エアブロー等の方法で清掃を行います。
エンジンオイルの漏れ
クランケースやオイルパン、ヘッド部分やホースなどからオイルが漏れたり滲んだりしていないかを点検します。
2ストローク車両はオイルポンプの取り付け部分や、オイルタンクから漏れがないかを確認します。
クラッチレバーの作用
・クラッチレバーの遊び点検
→クラッチレバーを握っていくと抵抗を感じるポイントがありそこからはクラッチが握り応じて徐々に切れていきます。その、抵抗を感じるポイントまでが遊びです。この、遊びが規定の範囲内にあるかをスケールなどによって点検します。
・アイドリングの状態で、クラッチがしっかり切れるのか、変速はスムーズに行えるのかを点検します。その際、異音や異様な重みがないかなどを確認します。
・クラッチが切れた状態から徐々につないでいき、スムーズに発進できるのか、滑りがないか等を確認します。
ミッションオイルの漏れ、量
・主にスクーターになりますが、ミッション周辺から漏れや滲みがないかを点検しましょう
・車両を垂直な状態にして、オイルレベルゲージなどで量を確認しましょう。これは、エンジンオイルと同じようにアイドリングからのエンジン停止。数分後にチェックという流れです。
チェーン点検
・チェーンの真ん中辺り(前後のスプロケットの中間)で、チェーンのたわみ具合を点検します。その際、リアホイールを回してチェーンが一番張っている箇所で行います。その、たわみ具合をスケール等で測定し、規定の範囲内に収まるように調整します。
・リアホイールを回しながら、スムーズにチェーンが回っていくかを確認します。その際、各種ケミカルで給油、防錆を行います。
※チェーンの清掃・給油がかなり楽になると思います。使用の際には平らな地面で、フロントブレーキを輪ゴム等で握り込んだ状態にしておいたほうが良いでしょう。
※言うまでもないですが、プロの現場でも信頼の高いワコーズ さんの商品です。
ブレーキレバーの作用
・前述のクラッチレバーと同様に、遊びの点検を行います。
・油圧式のものはレバーやペダルの引き具合、踏み応えによって、ブレーキシステム内にエアが混入していないかを点検します。
・ブレーキを強く握って、ブレーキホースなどから液漏れしていないかを点検します。
・ブレーキホースやパイプ、クランプなどに、損傷、曲がり、緩みなどがないかを点検します。
又、左右にハンドルを切った時、どこかに干渉しないかも点検します。特に、後付けでビキニカウルを取り付けたり、ハンドルをカスタムしたとかの場合は要注意ですね。
・実際に走行をして、前後別々にブレーキを作動させ、それぞれ適正な性動力が得られているか点検します
ドラム式ブレーキの点検
ドラム式ブレーキはまず、数回ブレーキを作動させ、異常がないかを点検します。その後、ホイールを浮かして手でタイヤを回し、ブレーキを作動させたことによる引きずりがないかを点検します。
タイヤの点検
・空気圧が適正であるかを点検します。
・タイヤ全周にわたって、亀裂や損傷、釘や石などが突き刺さっていないかを点検します。
又、偏摩耗など、異常な摩耗がないかを確認します。
・タイヤのウェアインジケータ(スリップサイン)を基準に、タイヤの摩耗具合を点検します。又、溝の深さが、0.8ミリ以上あるかをデプスゲージなどで点検します。
→二輪の場合は溝の深さが0.8ミリ未満は違反となるので、要チェックです。
※個人的にはアナログでも良いかなと思いますが魅力的な価格です。
ホイール点検
・アクスルシャフト、アクスルナットなどに緩みがないかを点検します。
・割りピン類に欠損がないかを点検します。
以上が6ヶ月点検の基本的な内容になります。
ここから先は12ヶ月点検の内容になっていきます。12ヶ月点検は6ヶ月点検の内容にこれから記載するものが足されるという事です。(12ヶ月点検には6ヶ月点検の内容が含まれているという事)
12ヶ月点検の主な内容
点火時期
・タイミングライトなどを用いて、点火時期が適正であるかを規定の合わせマークを基準に点検します。エンジンが暖まった後、アイドリング状態で点検します。
エンジンの掛かり具合
・エンジンが速やかにかかり、問題なく回転していくかを点検します。
・走行状態でエンジン回転を徐々にあげていき、ノッキングやエンスト、異音などがないかを点検していきます。
次回、バイクの日常点検から6ヶ月点検、12ヶ月点検について〜点検のススメ【No.3】〜に続きます。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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