エンジンオイルをしっかり解説【No.2】〜2ストロークオイルとオイルに関する疑問を解決!〜

オートバイの仕組みと整備
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 皆さんこんにちは。aohitoです。

 前回はエンジンオイルの基本について解説しました。

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 今回は2ストロークオイルの基本と、オイルに関するありそうな疑問について解説していきます。

 それではいきましょう!

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2ストローク用エンジンオイル

  前回は4ストロークオイルがメインだったので、2ストローク用オイルにも触れていきます。

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安定のワコーズさんの2ストオイル

 2ストローク用オイルの理想的な性能として…

オイルの温度が最も高い時に、粘度は最も低くなります。シャバシャバの状態ですね。その時、エンジン内部の摺動部分が一番遅い速度で最高荷重を受けた時に油膜は最も薄くなります。その時でも、最低限の油膜を保てる高い粘度が理想です

エンジンが高回転時、オイルの摩擦抵抗はどんどん高くなっていきます。この状態で摺動部分が最高荷重を受けると摩擦抵抗は最も高くなります。その時でも、摩擦によるロスを最小限にする為の低い粘度が理想です。

 …あれ?①と逆ですね。そうです。ここでの①と②はどちらも理想ですが、相反してしまうのです。ここがポイントであり、どこで上手くバランスをとるかというところになってきます。

オイルの温度が最も低い時、粘度は一番高くなります。しかし、それではエンジン始動時、抵抗が大きくなってしまい始動性も悪くなってしまいます。その為、たとえ温度が低くても摺動抵抗が大きくならない粘度が理想となってきます。

2ストロークオイルなので燃焼に素早く溶け込む性能が必要です。

4ストロークオイルでもそうでしたが、スラッジをオイル中に素早く溶け込ませる清浄能力が必要です。

2ストロークオイルは燃焼と共に燃焼するので、完全燃焼して白煙や残留オイルを残さない能力が環境の為に必要です。

 又、2ストロークオイルはこのようにきれいに燃やす必要がある為、ースオイルの割合が高く、添加剤は少なくなっています。この為、酸化もし易いです。

 これらが2ストロークオイルに求められる理想の性能ですが、全てを完璧に満たすオイルは、まだ存在していないようです。今もこの理想に近づける為にオイルは日々改良されている事でしょう。

2ストロークエンジンに4ストロークオイルをいれてしまったらどうなるか?

 まあ、あまりないとは思いますが、疑問に思う方もいらっしゃると思うので、解説していきましょう。の場合、燃焼室に大量のカーボンが堆積して、ピストンリングを固着さて、エンジンを焼き付かせてしまうと思います。

 4ストロークオイルには、酸化防止剤、粘度調整剤が含まれているのですが、これらは燃焼すると大量のカーボンを発生させます。それらが堆積して焼き付きの原因となるでしょう。

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モチュールの4ストオイル、300Vです。これも長く使っていましたが良いオイルですね。

4ストロークエンジンに2ストロークオイルをいれてしまったらどうなるか?

 上記のパターンと逆ですね。これも又、エンジンは焼きつきます。ある、整備資料によると、低速で負荷をかけない状態でゆっくり走行したとしても、100キロ持たないとのことです。

 これも、今までの解説を読んでいただいた方には納得だと思います。2ストロークオイルは、燃焼させるのが前提で作られていますが、4ストロークオイルは違います。

 4ストロークオイルは耐久性や膜厚性が求められていますが、2ストロークオイルでは、高温時の耐久性が無く、油膜形成が出来なくなってしまいます。

 又、高温とブローバイガスの影響で急速に酸化を始め、エンジン内に大量のスラッジを発生させ、油路を詰まらせてしまいます。つまり、絶対にやってはいけないということです。(笑)

 これは、エンジンに対して致命的になるので、2ストローク4ストローク両方所有されている方は十分気をつけてくださいね。

同じメーカーの粘度の違うオイルを混ぜてもいいのか?

 これもあまりないかなとは思うのですが、一応。同じメーカーであれば、大きな問題にはならないのかと思います。ベースオイル同士が混ざりあうので、2つの中間粘度になります。

 仮に鉱物油と化学合成油でも同じように混ざり合って中間粘度になるでしょう。この場合なら、添加剤も同一のものを使用していると思うので、大丈夫だと思います。

 ただ、万が一こういう場面になったら、念のためメーカーに確認しましょう。

違うメーカーのオイルを混ぜてもいいのか?

 基本的にはダメです。

 オイルに添加されていた各種性能が落ちる可能性があります。各メーカーさんが自社で実験を繰り返して出来た製品同士を混ぜることは、それぞれ配合のバランスを崩し、化学反応を起こす可能性があります。

 すると当然、中の添加剤は効果を損なったり失うこともあでしょう。

 しかし、絶対にそうなるとは断言出来ない部分でもあります。それは、これだけ数多くあるオイルを1つ1つ混ぜたり、相性をみるなんてことはおそらく誰もやったことがないからです。それぞれの相性を見て、正確に『コレとコレはオッケー』なんて事は多分この先もないでしょう。

 なので、異なるメーカーの製品は混ぜない方が安心です。

オイル交換ではなく、減ったら継ぎ足しを繰り返していくとどうなるか?

 殆どの方はしっかり交換されていると思いますが、以前メカニックをやっていた時にこんな事を聞かれたのでこれも解説します。これは、オイル交換を一切行わなかった場合にも繋がってくるので、知っておきましょう。

 オイルをずっと使用しているとオイルの低粘度成分は蒸発して、高粘度成分だけが残る為に、粘度が上がり過ぎてしまうおそれがあります。それは、抵抗になり出力の低下にも繋がります。

 また、ブローバイガスなどの影響で、酸化が進みゲル化していき、固まりとなってエンジン内部に堆積してしまいます。

 さらには、添加剤の効果も薄くなり配合バランスが崩れ、本来の性能を発揮できなくなるでしょう。

 又、仮にオイルフィルターも交換しなかった場合、金属粉を含んだオイルがいずれフィルターを詰まらせます。すると、フィルターが目詰まりを起こしたことによりリリーフバルブが開き、ろ過されないまま金属粉を含んだオイルが各部に送られていくことになります。すると、摺動部分に金属粉が侵入していき焼き付きを起こしていくでしょう。

 ここまでくると、書いてても怖くなるくらい悲惨なレベルです。(笑)

 以前もどこかに書いたかもしれませんが、実はこういうお客様は案外いらっしゃいました。特に若い方に多かったように思えます。(あくまで、自分の場合です)

 自分も当時は20代でしたので、世代は同じなので気持ちはよくわかるのですが、オイル交換したくても予算がちょっと…みたいな。

 いや、正確にはカスタム等にお金を回し過ぎてお金が無かったようでした。そして、肝心の中身を後回しにされる方がけっこういらっしゃいました。

 この辺は、お店としても点検やちょっとした雑談の中でもしっかりお話をしていたつもりですが、他のパーツ販売店さんとかで購入しちゃうんですよね。マフラーとかミラーとか。

 しかも、当時はビッグスクーター全盛期だったので、外装にお金をかけたくなってしまんですよね。うん、気持ちはよくわかります。

 でも、中身が死んでしまったら簡単なカスタムの費用くらいなら軽く吹き飛ぶくらいのお金がかかってしまいます。最悪廃車です。

 その辺は今も昔も変わりませんので、オイルとフィルターの交換は必須です。最悪、ここだけでも死守して下さい。(笑)

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ご自分で交換するのであれば、一番困るのが廃油の処理だと思います。こういったものを利用するのが一番簡単で楽だと思いますよ。

何故、エンジンオイル量には上限と下限があるのか。

 オイル量を点検する時は車両を真っ直ぐにして、オイル窓から目視点検をします。そのときに基準となるのが、アッパーレベルとロアレベルです。これはオイル量の上限と下限を表しているのですが、何故上限下限があるのか考えた事あるでしょうか?これにも、理由があります。

ロアレベル

 ここをもし下回っていたら、早急にオイル交換か応急処置的に継ぎ足しを行って下さい。オイルが下限を超えると十分にオイルの性能が発揮出来ずに油膜切れをおこし、焼けつきなどの不具合を起こす可能性が高くなります。

アッパーレベル

 これはオイルがクランクなどに接触しない、最多の量となっています。これを超えるとコンロッドが『オイルを叩き』それ自体が大きな抵抗になってしまいます。

 また、叩かれたことで気泡が発生し、オイルポンプにまで影響してくると油圧の低下や油温上昇などにつながってきます。又、シリンダー内にまで侵入してくるとマフラーから白煙が上がってきます。

 なので、少なすぎるも多すぎもダメです。適切範囲に収まるよう普段からチェックをしておきましょう。

 ここまで読んで頂きありがとうございました♪

コメント

  1. […] […]

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