ペイントを楽しむ為の基礎知識【No.4】~補修用パテの種類とサーフェーサー~

塗装の知識と実践
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 皆さんこんにちは。aohitoです。

 前回に続き、今回はパテについてです。

塗装工程と補修用塗料について
皆さんこんにちは。FLAG-UPの中島照文です。  今回は、前回の続きから  塗装の種類や補修用塗料についての解説です。  それではいきましょう! 下塗り  プライマーという塗料を塗装する工程です。防錆効果があり、次に塗装される塗料の密着を...

 DIYで塗装をするのであれば、パテによる補修も入ってくるかと思います。ここでは基本的な知識を上げていくので、具体的な方法は別記事で細かく解説していきますね。

 それではいきましょう!

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パテの基本

 素材の凹凸を埋めるための塗料です。タンクが凹んでしまったり、カウルが割れてしまった時、又、穴埋めなどをした時に使います。

 基本的な下地作業にあたる、アシ付けや傷を落としたりというのは、表面を削るわけですからマイナスにするわけですよね?なので、プラスにする(高さをだす)唯一の方法はパテなどの体質顔料を盛るしかないということです。

 正直な所、パテで正確な形を出すというのはそれなりに経験を積まないと難しいです。しっかりと平らな面を出せているのか、元の形が復元出来ているのか、手でさわった感覚が物を言う世界なので、スグに出来るものではないでしょう。

 ただ、僕の今までの経験や知識で初心者の方でも、ある程度出来るようになる方法を実践編であげていきますので、是非ご覧になってください。

パテの種類

 パテと言っても種類は色々です。使用目的や素材によって適切なパテを選択しないと、後々に不具合が発生しますので、しっかりと把握しておきましょう。

鈑金パテ

 厚付けタイプなので、深めの凹み等にも対応できます。密着性も良好ですが、表面が荒いです。

 つまり、スアナ(細かな穴)が空きやすいです。

 なので、パテを盛る際には、しっかりと空気を抜くようにパテを動かして盛ってあげるといいでしょう。動かすというのはヘラでパテを盛ったら、逆方向からヘラで馴染ませたりする事です。もし、スアナが空いた場合は後述するポリパテで埋めてあげると良いでしょう。

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中間パテ

 鈑金パテとポリパテの中間という意味でこう言われています。元々はワックスタイプとノンワックスタイプなの中間という意味だったそうです。こちらも厚付けタイプですが、鈑金パテよりは表面がきめ細かいので、スアナは空きにくいです。研磨性も良好です。

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ポリパテ

 ポリエステルパテの略称です。厚吐けタイプから薄付けタイプまで、各種あります。きめ細かいのが特徴で、最後の仕上げに向いています。研磨性も良好なので、比較的サクサク研ぐことができます。

 ただ、鈑金パテや中間パテに比べると、厚付け性や密着性は劣りますます。なので、僕は基本的には仕上げ用と割りきって使っています。

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ラッカーパテ

 薄付けタイプでポイントで使います。例えばサーフェーサー塗装後に、スアナが空いてしまった時などです。耐久性や密着性、厚付けも苦手なので、あくまでラッカーパテは応急処置用と考えた方がいいでしょう。

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アルミパテ・ファイバーパテ

 厚付けタイプで耐久性や防錆力にすぐれています。アルミ粉末が入っているので、アルミパテとも言われます。又、密着性や強度、柔軟性を持たす為にガラス繊維やカーボン繊維が入っているものをファイバーパテといいます。硬化させる為に熱と時間をかけなければいけない為、作業性はあまり良くありません。

 とはいえ、個人的にはオススメしているパテではあります。理由としては、まず、ヤセにくい。ヤセるというのは後述しますね。そして、強度が高いので、多少厚盛りしても大丈夫。研磨具合は固いので、少し大変かもしれませんが道具を上手く使えば問題ありません。メーカーによって性能に差はあるものの、信頼出来るタイプのパテかなぁとは思っております。

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パンパーパテ

 プラスティックに使うパテです。比較的、研磨性も良く、扱い易いパテだと思います。ただ、種類によるかもしれませんが、硬化にはそれなりに時間がかかります。

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光硬化パテ

 これが面白いパテで、「熱」ではなく「光(紫外線や可視光線)」で硬化させます。なので、専用の照射機が必要になります。比較的、軽補修などスピードが必要な作業に用いられています。

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太陽光で乾燥させるタイプなので、設備がなくても作業できるのは良いですね。

パテヤセとは?

 パテがヤセてしまい、綺麗に形を出した筈が、熱をかけたら歪みが出たりする事を言います。パテには少なからず、溶剤が入っています。これが、蒸発してしまう事、或いは主剤と硬化剤が反応する事で体積が減少してしまう為に起きる減少です。

 なので、この辺りも計算してパテ成形をしなければいけません。乾燥後、綺麗に直したつもりが、おかしな歪みが出てきても嫌ですからね。

プラサフとは

  防錆と密着を目的とするプライマー、肉持ちや隠蔽性、付着性を目的意識とするサーフェーサーを併せた塗料です。なので、プラサフには、防せい、密着、膜厚、シール性などの幅広い性能が要求されます。

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ラッカー系プラサフ

 1液タイプです。特徴としては乾燥が早く、常温で乾く。研磨性も良好で、比較的安価です。ただ、厚付けは難しく、シール性も弱いです。なので、ちょっとした部分修正とか、とにかく安く済ませたいみたいな時以外はあまり出番はないのかなと思います。

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ウレタン系プラサフ

 2液タイプです。(主剤と硬化剤が別れており、都度混合するタイプ)基本的にはこちらをオススメします。が、とはいえ個人で行うのであれば2液はちょっと敷居が高いので、エアゾルタイプでOKです。

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 特徴としては、上塗りのシール効果が高いです。つまり、色を吸いにくいということです。吸い込み防止効果が低いとツヤが引いてあまり綺麗に仕上がりませんので。

 又、ラッカーに比べヤセにくいです。研磨性は多少劣るので、慣れてないと多少時間がかかるかもしれません。乾燥には熱をかけるのが基本ですが、速乾タイプもあるのでそちらを利用するのも良いでしょう。

ウレタン系プラサフには種類が多いので、以下に紹介しておきます。

 ・合成樹脂系

 樹脂を主な成分としています。専用シンナーの溶解力が弱めなので、下の塗膜を侵さずにシールする事ができます。大型車などに使われているようです。

 ・エポキシ系

 エポキシ樹脂を主な成分としています。なので、これはウレタン系ではなくエポキシ系ですね。防錆、密着、対薬品性に優れている優れたプラサフです。

 ・水性プラサフ

 近年では、世界的に環境への対策から水性化が進んでいます。吸い込みも少なく、研磨性も良好です。水性なので、樹脂部品への影響も少ないです。

 ・光硬化プラサフ

 熱ではなく光(可視光線や紫外線)で、反応して硬化するタイプです。乾燥が早いので、軽補修用として使われているようです。

 ・ノンサンディングプラサフ

 ノンサンディング、つまり研磨しなくても上塗りできるタイプです。こういうのをウエットオンウエットと言います。下が塗られた状態=濡れているので、こういった表現になったのでしょう。

 通常であれば、プラサフ塗装後、乾燥させて研磨して色を吹くのですが、これは研磨を省けます。一見、優れているように思えますが、仕上がりは、あまり期待出来ません。クオリティよりスピード重視のタイプですね。

スプレーパテ

 ポリパテのスプレータイプと思っていただければOKです。ポリパテとプラサフの中間に位置付けられています。

 個人的にはオススメしている下地塗料です。スプレーパテを塗装することで、部品の細かな歪みやスアナなどを、埋めてカバーしてくれます。手間ではありますが、この一手間が最終的なクオリティにとても影響してきます。

 特に、FRPパーツや金属系のパーツには良いと思います。形がしっかり出ているパーツであれば良いのですが、FRPや社外品の金属パーツは歪んでいたり、凹んでいる事が非常に多いです。なので、そこをカバーしてくれるというのは大きなメリットだと思います。

サーフェーサー

 プラサフにはプライマーの効果がありますが、サーフェーサーにはありません。つまり、プライマーを塗装した後に、塗装する下地塗料です。こちらは、プライマーを塗装後に再度塗装するので、面倒に感じるかもしれませんが、分けて考えるのが本来の考え方かなと思います。

 プライマーにはプライマーの、サーフェーサーにはサーフェーサーの役割があるので、一つにまとめずに、各々の良いところをしっかり出してあげたほうが、本来の性能が発揮されると思います。 

シーラー

 上塗りと下の塗膜などに塗装するシール剤です。例えばFRPで部品を成形した、どこかの隙間を埋めたり、水の侵入を防ぐ為に使われたりします。

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 次回は上塗りの説明、その後にいよいよ具体的な作業手順に入っていきます。

ペイントを楽しむ為の基礎知識【No.5】〜上塗りの説明から実際の作業手順を解説していきます〜
皆さんこんちは。aohitoです。  前回は補修用のパテの説明をしました。  今回からは実際の作業手順を細かく解説していきますね。  まずはその前に、前回の続きの上塗り工程の説明からです。  それではいきます! 上塗り(ベースコート、クリア

 ここまで、読んで頂きありがとうございます♪

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