皆さんこんにちは。FLAG-UP代表の中島照文です。
前回は自分が使用しているハンドピースやコンプレッサーを紹介しました。
今回も引き続き、エアブラシをはじめる為の道具を自分を紹介していきたいなと思います。
それではいきましょう!
コンプレッサー(続き…)
現在タンク付きのコンプレッサーを使っているのは前回の記事にも書きました。いい感じで使えてはいるのですが、避けては通れない問題が。それは水です。
現在、水がハンドピースから吹き出る事を防ぐ為に、サブタンクを使用しているのですが、まずコンプレッサーから発生する水について解説していきますね。
なぜ水が発生するのか?
コンプレッサーを長時間使用しているとハンドピースから水が出てくる事があります。すると、何時間も一生懸命描いた絵に水がブシャーっとなる…。自分も何度か経験ありますが本当につらいです。笑
更に、塗装の項目でも詳しくお話しましたが、塗装という分野において水は大敵です。なので、この水をどうにかしないといけません。では、そもそもこの水はどこから来るのかという話なんですが
正解はずばり空気中の水分です。
コンプレッサーによって周りの空気が吸われ、圧縮されますが、その空気には微細なホコリや水分が含まれます。これらを圧縮すると空気は圧縮されて体積が小さくなるのですが、水分は小さくならずに溢れてしまうのです。これが水となって出てくるというのが一つです。
もう一つは、圧縮された空気というのは原理として温度が上がります。この高温になった圧縮空気がホースなどを通過する時に冷えて結露を起こして水分となって出てくるのです。
この二つの理由によってコンプレッサーには水が発生してしまうのです。なのでコンプレッサーを使い終わった後、特に長時間使用した際には、水抜きのためのドレンボルトがついていると思うので必ず水抜きを行いましょう。又、周りの空気の温度や湿度に影響されるので雨の日や、湿度や気温の高い夏場なんかは特に注意が必要です。
以前、自分が全く知識がなかった頃、コンプレッサーの水抜きとかよくわかっておらず、使いっぱなしの時がありました。笑
そして、いつからかあまりにも水が吹き出すので『そういえばドレンから水抜いた方が良かったんだっけなぁ』くらいのアホなノリでドレンから水を抜きました。すると、中から泥水の様な茶色い液体が大量に出てきました!当時は、めちゃあせりましたね『なんだこれ!』って。笑
水抜きを全く行わなかったので、タンク内部で水が溜まりそれがサビとなって茶色の水を作ってしまっていたのです。水抜きを行わない怖さはここにあります。
タンク中でサビが発生すると金属が侵されます。タンク内は高圧になっているので、金属が弱っているとそこから破裂する可能性が高くなってしまうのです。又、サビが各部に回ってしまい動作不良等の原因になる事もあるので、皆さんは僕みたいにならないように使い終わったら必ず水抜きを行ってください。
水対策のアイテム
水対策として、ぼくは二つのアイテムを使用しています。
サブタンク
一つはサブタンクを設ける事です。タンクを増やす事で、水がハンドピースに来れないようにします。
これの効果はかなり高かったです。それまではエアフィルター単体の使用だったのですが、季節によっては防ぎきれない事もしばしばありました。ただ、このサブタンクをいれてからはかなり解消されて、今では全く水が来なくなりました。
又、本来の用途でもあるエアタンクの増量によってコンプレッサーへの負担も減った様に思えるので買って良かったなと思います。これもエアテックスさんの商品です。タンク無しのコンプレッサーを使用している方にも後付けで接続できると思うのでおすすめですよ。
エアフィルター
先ほども書きましたが空気中にはホコリや水分が含まれています。コンプレッサーを通ってきてるとはいえ、精密機械であるハンドピースに異物を混入させたくないじゃないですか?
その為にフィルターをつけて、クリーンなエアが常に供給されるようにするための部品になります。ただ、自分みたいにこれだけで水分を100%カット出来ない事もあるので、上記のサブタンクと組み合わせたりするのがベストだと思います。
エアフィルターも、場合によってはコンプレッサー側に一個(自分のは元々付属していました)手元のハンドピース側に一個と用意するのも良いかと思います。
では、ここからまたエアブラシを始める為の必要な道具を紹介していきますね。
ホース
エアブラシ用のホースは細いタイプになるので注意が必要です。接続するチャック部分も細いので、整備工場とかで見るような太いタイプのエアホースとは違うものなになります。
ただ、変換するS/Lチェンジネジというのもあるのでそれを使用すれば太いホースでも使えるので、現在太いホースしかない方は参考にしてみてください。
クイックジョイント
使用するハンドピースにもよるかもしれませんが、僕が使用しているものはエアホースとの接続が締め込むタイプになっています。カチッとはめ込むタイプではないのでハンドピースを変える時にすごい手間なんですよね。これがあれば、クイックにカチッと入れ替え可能なので用意した方が良い部品になるかと思います
エアブラシスタンド
これは、使用中のエアブラシを置いておく時のスタンドです。僕のは机に挟みこんで固定するタイプなので、安定感もあるし、移動も出来るのでいい感じです。
スタンドに関しては自作しても良いかもしれません。とりあえず、ハンドピースが安全においておければ良いので、身の回りのもので代用するのも良いでしょう。ただ、ハンドピースで細かな絵を書こうとすると、ニードルキャップを外した状態で書いていく事になると思います。(この辺は後で細かく解説していきます)そうすると、細いニードルが常に露出している状態になるので、非常にデリケートです。
ちょっと落としたり、ぶつけたりするだけで簡単に曲がってしまいます。なので、自作や代用する際にはこの事を踏まえてしっかり固定出来るものを選びましょう。
塗料は水性がおすすめ
ここまで揃えられれば、後は塗料さえあればどんどん吹いていけます。
現在、僕が使用している塗料がこちら。
Brusherアクアという水性タイプのものになります。これから、エアブラシを始める人や油性へのこだわりがなければ水性塗料を使う事をお勧めします。さらにもう一つはこちら。
クリテックスカラーの水性塗料です。発色はこっちの方が良いかな?って気はしますが、アクアの方が描きやすいかな。まあ、この辺は好みかもしれませんね。
では、何故水性が良いかって話しですが、まずは匂いですよね。油性に比べたら全然臭わない。これは、しっかりとしたブースがあるような工場には関係ないかもしれませんが(実際は塗装の世界でも水性化が進んでいます)殆どの人がそうではないと思うので、とても重要なポイントかと思います。周りの目を気にせず、自分自身も快適に作業が出来るのは大きなメリットです。
また、洗浄も水を使える分、油性より遥かに楽です。これは塗料によるかもしれないのですが、僕が使っている塗料(アクアの方)であれば水道の水でジャージャー洗う事が出来ます。これは油性を使用していた人からすると革新的かと思います。笑
シンナーで洗浄するのは匂いもきついし、手も荒れたりするので、水道水で洗えるのは非常に良いなと思います。
ただし、本来は専用の洗浄液での洗浄が基本なので、心配な方は専用品を使用して下さい。又、水道水で洗った場合でも、最後には洗浄液で落とすようにしてください。単純な水だと落ちきらないこともあるので。
また、エアブラシ塗料は希釈が必要な事が殆どです。適切な希釈を行う事で粘度を調整して吹きやすくするので、塗料と希釈材はセットで購入しましょう。
初心者は何色の塗料を買うべき?
始めはモノトーンから入って行った方が覚えやすいと思うのでその為の白、黒、ブルーグレー、セピアなどを購入して練習していくと良いかと思います。
練習方法は別記事であげていきますね。特に白は最も使うであろう色なので、減りも早く、場合によってほ内容量が多いものを買っても良いかもしれません。
修正や光が強い部分を描くのに用いるので、どんな絵においても使う色になってくると思います。
次回に続きます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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