皆さんこんにちは。aohitoです。
前回はエアブラシの構造や洗浄方法などを解説しました。
今回から実際に描いていく為の練習方法などをメインに解説していきます。
それではいきましょう!
エアブラシを始めるにあたり、まず何をしたいのか?っていうのが大切になってきます。
例えば、エアブラシで絵を書きたい!プラモデルを塗りたい!ネイルがやりたい!などなどあると思います。ここでは絵を描いたり、グラデーションを入れられるようになるため方法を紹介していきます。
プラモデルの塗装は僕自身やった事はないのですが、塗装の業界にいたので基本的な下地や塗り方は共通している部分も多いと思います。なので他ページの『塗装の知識と実践』も参考にしてもらえればと思います。
ネイルに関してはごめんなさい。わかりません。ただ、ここでエアブラシの使い方はわかると思うので、それを参考にしていってもらえたらと思います。
何に描くのか?
では、初めに何に描くのか!です。先ほど言ったように目的はそれぞれだと思います。エアブラシや塗料自体は、色々なモノに描けるので使用範囲はとても広いです。ただ、初めて行うのであれば基本的な動きを覚える為に練習が必要だと思うので、スタートはアルミ複合板が良いのではないかと思います。
※ホームセンター等でも売っているので白地か黒地を選べば良いかと思います。
始めはとにかく書きまくって動きをつかむというのが大切だと思いますので、アルミ複合板なら買いても消せるのは利点かと思います。また強度があるので、立て掛けて描くのも、やりやすいかなぁと思います。
又は紙の方が良いとか、過程を残していきたいというのであればスケッチブックなどに書いていくのが良いでしょう。
良い感じの紙が手元に無ければ、どんな紙でも良いと言えば良いのですが、あんまり薄くペラペラだと裏に滲む可能性があるので覚えておきましょう。
あとは、ワイヤースタンドがあると書きやすいですね。
こういったものに、先ほど紹介したアルミ複合板を立て掛けて、紙を貼ったり直接書いたりするのがオススメです。角度があった方が練習しやすいですからね。紙を固定するには磁石で挟み込んだり、マスキングテープを丸めたりして行うと良いでしょう。
どういった環境でやるのか?
次に整えたいのが環境ですね。
僕は始め、アパートのお風呂にビニールで養生して練習をしていました笑
いちいち準備が面倒だったのですが、場所がないから仕方ないとう言う事で我慢していました。エアブラシ程度のミスト量であればそこまで気にはならないかなと思いますが、やっぱり遠慮して捗らなかったですね。ベランダで練習している友人もいましたが、お隣さんは迷惑してたんじゃないかなぁ。笑
なので、例えばアパート住まいの方は窓のそばに段ボールで囲いを作って練習するとか、自分みたいにお風呂場で養生を貼って行うとか、ベランダで行うとかしかないのかなと思います。(ご自分の状況に合わせて自己責任でお願い致します)
その際、洗浄後のクリーニングはこういったものを使うとミストの飛散を抑えられるのでオススメしておきます。
小物であれば、専用の小型ブースもありますから、小さい物だけ塗りたいって人は小型ブースもありかと思います。
他の方法としては、どこか場所を借りるか、スクールに通うのが良いでしょう。実際これが1番気兼ねなく練習出来るので良いとは思います。が、当然お金はかかるのでそことの兼ね合いですね。
一軒家の人はちょっとした小屋を建てたり、物置きを改造してブースみたいにしてしまうのが良いかと思います。エアブラシだけならそこら中に色が飛ぶこともないですし、換気扇だけしっかりつけておけば問題ないので、予算さえあれば簡単に作業スペースは確保できると思います。
作業場の確保がなかなか大変な方も多いと思いますが、参考にしてもらえたらと思います。
では、塗っていきましょう!
まずは、コンプレッサーの電源をいれます。エアが充填されたら簡単な洗浄からですね。具体的な方法は前回あげていますのでそちらをご覧ください。
塗料を入れたら吹いてみましょう。良い感じに吹き付ける事が出来ていたらOKです。しかし『なんか変だぞ?』ってなる事もあるので、ここで考えられる
あまり良くないパターンと、その対応を上げておきます。
塗料が出ないor出てもブツブツしてる
これは粘度が高過ぎる可能性があります。もう少し希釈してあげるといいでしょう。もしくはエア圧が低い事も考えられます。エア圧が低いと塗料が細かく霧化されないのでエア圧をチェックしてみて下さい。エア圧はハンドピース毎に規定値がある筈です。
塗料が滑る(流れる、密着しない)
噴射した塗料が密着せずに思わぬ方向に伸びていってしまう状態ですね。
これは、先程と逆で塗料が薄すぎる可能性が考えられます。もしくは、エア圧が高過ぎるかもしれません。そして、もう一つが塗られる物体の表面の状態ですね。柔らかく表面に凹凸があるものでしたら密着するのですが、ツルッとして表面に凹凸がないと塗料が滑ってしまいます。そういう場合はアシツケをして下さい。
アシ付けとは上記の項目で詳しく記載していますが、簡単に言うと表面に細かなキズをつけて塗料が密着する地を作る事です。なので、ツルッとした紙であれば、軽く表面を研いであげると滑りにくくなります。アルミ複合板やプラスチック、塗装された物体の上に描く場合には行った方がいいでしょう。
※モノとしてはこれがオススメです。しかし、枚数が多いのでもっと少なく低価格の物の方が良いかもしれません。
レバーを引いてないのに塗料が出てくる
これはニードルがしっかり奥まで入っていないことが考えられます。少しでも隙間があると塗料は出てしまうのでアジャスターを緩め、ニードルを奥まで再度入れ直してみましょう。
ニードルを全部抜くと塗料がボディの方に逆流する事も考えられるので、ちょっと抜くだけで大丈夫だと思います。
それでも症状が良くならない場合はノズルやニードル自体に問題がある事も考えられるので、その際は全部をバラして点検する必要が出てくるかもしれません、
他にも考えられる不具合はありますが、その都度説明していきます。
練習方法①〜点を描く〜
ては、ここから練習方法を紹介していきますね。
まず、はじめは好きに書いてみましょう。レバーをちょっとだけ引いたりガバッと引いたり、ハンドピースを紙に近づけたり離したりしてみましょう。あとはエア圧を高めたり低くしたりですね。
そうすると、どうなるか?というのを自分でまず体験するというのがとても大切だと思います。
ある程度こんな感じで遊んだら、基礎練習、兼ウォーミングアップですね。
このように小さい点をたくさん打ってみましょう。その際、自分で決めた大きさ、間隔を意識して下さい。あんまり小さいと難しいので無理ない程度でOKです。
この練習のポイントは、基本的なコントロールとエアブラシの感覚を身に付けるといった所でしょうか。
鉛筆などと違って個体ではないので、感覚で狙うのというのが必要です。ある程度距離を離して吹くこともあるので、この感覚というのはとても大切です。ただ、自然と身につく部分でもあると思うので、気負わずに楽しくやっていってもらえたらと思います。
狙いかたとしては、ハンドピースを少し斜めに構えてあげると狙いたい所が見えやすくなるのでいいかもしれません。
そして、脇ですね。脇をしっかり絞めて行う事でハンドピースを持つ手が安定するので、それを意識すると良いでしょう。又、物体に近づけて小さい点を打ちたければ利き手と逆の手でしっかりと支持してあげて下さい。そして、左手の第二関節を物体に当てるとギリギリまでハンドピースを近づけられるので小さい点を安定して打ちやすくなります。
今後、絵を書きたいのであれば恐らく必須となる持ち方だと思うのでしっかり慣れて下さいね。
この基礎練習方法はすぐに出来るシンプルな練習ですが、エアブラシに慣れるという点では非常に良いと思います。 単純ではありますが、塗料の粘度調整や持ち方、姿勢などを身につける事ができます。 もちろんこれだけでは足りないので、次回以降で次の練習方法に進んでいきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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