皆さんこんにちはaohitoです。
前回はエアブラシの歴史や仕組みなどについてお話しました。
今回は実際に自分が使っている、道具類などを紹介していきたいなと思います。
それではいきましょう!
エアブラシを始める為の道具等
エアブラシを始めるにあたり、道具や環境をどうするか?というのは最初のハードルになるかと思います。
実際、自分もそうでした。エアブラシに興味はあったものの、なにから始めれば良いのだろうと。前回はそういったところも踏まえて簡単な歴史や仕組みを紹介しました。なので、今回は自分を一つの例にして解説していきます。
ハンドピース
まずハンドピースですね。僕は基本的には二種類を使い分けていて、カラーで描く時は全部で五本使っています。エアテックスさんのXP-725プレミアムとXP-825プレミアムというモデルです。
XP-725プレミアム
XP-725の方はシンプルに使いやすく、入門機としては非常におすすめできます。僕はこれを買う前にもっと安い、コンプレッサーとセットになった商品を使っていました。とりあえず買ってみてまずはやってみよう!の精神ですね。値段の割には普通に使えてはいたので、これを使用しているときにもは特になんとも思っていませんでした。ふーん、こんな感じかと。
ただ、エアブラシのスクールに行って725を紹介していただき使用してみたところ、やっぱり違うなと思いました。低価格品はダメ!って言ってるわけではないのですが、使用感がやっぱり良いんですよね。細かな線も書きやすいですし、トリガーも引きやすい。各部がしっかり作られているにも関わらず価格が安めなんです。これは大きいですよね。ずーっとやり続けるかわからない、又は趣味でやれればOKみたいな人にはうってつけです。
口径は一般的な0.3ミリでカップは一体式で7co入ります。エアブラシでカップ容量はそんなに気にしなくても大丈夫です。絵を描く場合、塗料はなかなか減らないですからね。ボディも防錆性、耐摩耗性をもったクロームメッキ処理がされているので、見た目もカッコよく、大切に使えば長く愛用出来る一本になっていると思います。
XP-825プレミアム
こちらは725の上位版といったところでしょうか。725に慣れてきたからもっと上位のものを使いたい、繊細な絵を描きたい、どうせなら良いものを使いたいという方にはこちらをお勧めしめす。
実際ぼくもメインはこっちを使っています。違いはまず、エアノズルですね。こちらは4エアノズルという方式をとっていて、空気の通り道が725より多いんですよね。それにより、より繊細でなめらかな感じで吹き付けができるので非常に描きやすいです。
又、塗料のカップ形状も変更されていて、下の方がシュッとスリムになっています。これによって塗料が溜まりにくい構造になっています。地味な所ですが、実際に使ってみるといい感じです。
外観は725と同じように耐摩耗性、防錆作用を持たせたクロームメッキですが、後ろの方の持ち手に違いがあります。これはメモリー機能を持たせたニードルアジャスターになっています。ここを任意のところに調整しておけば、トリガーの引き具合を常に一定に保ち、同じように描きやすくする仕組みになっています。始めは便利だな!っと思ったのですが、使わなくなり、今は外して使用しています。
理由としては、繊細な線を書きたい時はフリーな状態で自分の感覚でやった方が良い感じに書けたからですかね。もう一つは、自分のウデを上げるため。
ここで偉そうに色々書いていますが、やはり上には上がいて自分より上手な方々はいっぱいいます。なので、自分も少しでも近づけるように、機能に頼らずにやっていきたいというのもあって今は外して使用しています。ただ、これ自体は、便利なものなので実際に使用してみて各々の判断で使用してもらえればと思います。
825の方は要求するエアが725より高いので、もし使用する際には注意が必要です。エア圧などの細かな話しは又、別回で細かくやっていくのでここでは省きますが、細かな線を描く為に825の方が高いエア圧で吹いていきます。(普通のコンプレッサーで調整できる範囲だと思うので、特に何個も持たずとも全然OKです)
どうやって使い分けるの?
では、この二種類のハンドピースをどう使い分けているかというと、メインで描く部分は825、単純な塗り潰しとか多少ラフでも許される場合は725っていう感じです。725が決して良くないわけではないので誤解しないようお願いします。具体的には、例えば人物を描く際は825で描き、その背景を塗る時は725みたいな感じです。
何本あればあいの?
『よし、じゃあエアブラシで絵を描こう!』ってなった時、一本だとなかなか面倒です。モノトーンで描く場合でも2本、カラーの場合は4.5本は出来れば用意した方がいいかと思います。
モノトーンの場合でも例えば、ベースとなる黒で描いていき、ちょっと修正したい時や立体感を出したいって時には白を使います。(下地が白と仮定して)
この真逆の色を一本のハンドピースで入れ替えるのは手間ですし、場合にによっては内部で塗料が混ざってしまい白がグレーになんて事もあるので、やはり2本あるとかなりやりやすくなります。カラーの場合にもいちいち何度も洗浄して塗料を入れるのは大変ですからね。
コンプレッサー
コンプレッサーはこれです。
※こちらもエアテックスさんのものです。
エアタンク付きのモデルなので安定したエアを供給してもらえます。2、3年ほど使用していますが、故障もなくいい感じに働いてくれています。圧力調整もついているので、場合によって調整しながら作業を行うことが可能です。最高圧力は0.55mpaなのでエアブラシの使用には十分です。
そして、コンプレッサー選びの大切なポイントである空気吐出量です。これは1分間にどれだけの圧縮エアを吐き出せるかという数字になりす。公式では20L/min(50Hz),21L/min(60Hz)という風に記載されています。このヘルツの違いは西日本と東日本での電気の周波数の違いですね。新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を境に分かれているそうです。
なので、例えばこのコンプレッサーで普通の塗装用のスプレーガンを吹こうとしても吹けません。小さいスプレーガンでも50L/minとかなので足りないですね。よって、コンプレッサー選びの際にはこの吐出量は大きなポイントになりますので覚えておきましょう。
初めて購入する方はエアブラシ用品を扱っているエアテックスさんやアネスト岩田さんとかのエアブラシ用のコンプレッサーを選んでおけば間違いないでしょう。タンク容量は2.5リットルなので普通に絵を描く分には大丈夫かなと思います。
このコンプレッサーは長時間回しっぱなしだとオーバーヒートを防ぐための装置(おそらくサーモスタット)が付いているので、コンプレッサーが熱くなってくると自動的に停止するような安全機能がついています。コンプレッサーを守る為の装置なのでありがたいのですが、集中して書いている時の不意のストップは避けたいですよね。なので、夏場など熱を持ちやすい時はサーキュレーターなどで冷やしながら作業を行うと良いでしょう。これだけでも全然変わってきますよ。
他にポイントとしては電源ですかね。家庭用は100V電源なので、間違えないようにしましょう。200Vの方がパワーもあって色々出来ますが工事が必要ですし、エアブラシなら100Vで十分です。
あとは、音です。ご近所さんとかの目を気にする事もあると思うのでモーター式の、静音タイプを選びましょう。僕の場合、今使っているコンプレッサーの方が出力は上でしたが、安いコンプレッサーより遥かに静かなのでここも大切なポイントかなと思います。
次回に続きます!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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