皆さんこんにちは。aohitoです。
前回に続いて諸元表の解説です。
それではどうぞ!
主要諸元(続き…)
・排気量
排気量はそのままエンジンが何CCかって事です。
・エンジンオイル容量
エンジンオイルが何リットル必要なのかという数値です。ただし、この数値がオイル交換時に必ずしも必要というわけではありません。
例えばオイル容量が3リットルだとしても、実際に入れる際はもっと少ない事が殆どです。なので、自分でオイル交換などを考えている場合はその辺りは知っておくと良いでしょう。
・燃料タンク容量
タンクにどれだけのガソリンが入るかを数値化したものです。ロングツーリング等をメインで考えている方にはこの数字は大事になってくるのかなと思います。タンク容量が小さいと給油のタイミングが増えるので大変ですからね。
・潤滑方式
ウェットサンプ、ドライサンプなど記載されていると思いますが、どういった方式でオイルを循環させているかという事です。
ウェットサンプはエンジン下部にオイルパンを設け、そこにオイルを貯めてオイルポンプでオイルを吸い上げて各部へ供給しています。
ドライサンプはエンジンにオイルパンを設けずに、別体としてオイルタンクを設ける仕組みになっています。SR400なんかはこのドライサンプ式を採用していますね。
・クラッチ型式
殆どの場合が湿式多板クラッチを採用していると思います。薄い丸い板が数枚重なってオイルに浸かっている状態のものですね。ドゥカティなどは乾式クラッチを多く採用していますね。
・変速機型式
ギアが何速まであるのかというのが書かれています。5速であったり6速であったりすると思います。スクーターなんかはギアではなくベルトによる変速なので無段変速など書かれているかなと思います。
・変速比
ギア比っていうとわかりやすいかなと思います。分からない方は、自転車を想像してもらえれば考え方は同じなので分かり易いかと思います。
出力側を一回転回す為に、入力側を何回転するのかを表した数値です。
自転車で坂道を登る時、低いギアで一生懸命漕ぎますよね?その時入力側の回転の方が多く、出力側の回転が少ない状態になります。スピードは出にくいですが、その代わりにトルクが出るので坂道を登っていくことができます。
逆に平坦な道ではどうでしょうか?スピードを出す為に高いギアで走りますよね。その時は入力より出力側の回転が大きいので、ゆっくり漕いでもどんどんスピードは出ていきます。そのかわり漕ぐのが大変です。これは、トルクが小さいから。力はないけどその分スピードが出るのです。
実際のオートバイを購入する際にこのあたりの細かな数値を見てもよくわかりませんし、細かく検証する必要もないかと思いますが、理屈はこういった感じになります。
・二次減速比
エンジンの回転をミッションで1速2足とギアを変える事によってトルクを変化させているものを変速比と先程説明致しました。
それを最終的にタイヤに伝える時の回転数の比のことを減速比といいます。
簡単にいうと、ミッションから来るフロントスプロケットとリアホイールのギア比をいいます。ジムカーナとかやられている方はこの減速比を変えることで、低速での加速を向上させたりしていますね。
一次減速はクランクシャフトとミッションの間で一度減速され、ミッションの後のフロント&リアスプロケットで行う減速を二次減速といいます。
・二次減速機構
二次減速をどういった構造で行うかを記しています。チェーンであったりシャフトドライブであったりします。
・フレーム型式
フレームがどういった構造なのかを表しています。クレードルやダイヤモンドなど、様々な方式があります。
・キャスター角
フロントのタイヤ設置面とフロントフォークを直線で表した時の角度をキャスター角といいます。この角度が大きいほど、ハンドリングは落ち着き直線をゆったり走るようなクルーザータイプに向いた感じになっていきます。逆にこの角度が小さいほどハンドリングは、クイックになりスポーツよりの特性になってきます。
・トレール量
フロントタイヤの接地点とステアリングヘッドなどの車両の重さが掛かる点を結んだ距離を表したものです。こちらもこの数値が大きいほど、直進安定性にすぐれ、小さければ小回りが効く特性になってきます。
・ブレーキ型式
前後のブレーキがどういった構造なのかを示しています。基本的にはドラムブレーキ式かディスクブレーキ式ですね。
ドラムブレーキはホイールの内側からブレーキシューを押しつけて止める方式で、古いバイクやリアブレーキなどに採用されています。制動力が強いのが利点ですが、反面細かな制御がしにくく、ロックさせやすいという弱点があります。
又、放熱具合もあまり良くないのでフェード現象といわれる、ブレーキが効かなくなるという現象を起こしやすいのも弱点になります。
ディスクブレーキは最近のスポーツバイクやフロントブレーキに採用される方式です。ホイールに取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドで挟み込む事によってブレーキをかけます。
ドラムブレーキに比べると制動力は劣りますが、細かな制御が効き、放熱性も高いのでこちらの方が現在は多く採用されています。
・タイヤサイズ
タイヤのサイズを示しています。スイングアーム等にもラベルで空気圧なども合わせて記載されていますよね。
・懸架方式
そのバイクのサスペンションを方式を表しています。
例えば正立フォークと倒立フォークですね。
正立フォークは昔からあるサスペンションの方式です。最近のスポーツバイクなどの、高額な車両はほとんど倒立フォークを採用しています。
倒立フォークの利点はステムに太いアウターチューブを持ってくる事で剛性が高められる事。そしてバネ下荷重が軽くなる事です。
重い部分が上に来ることで取り回しがよく、ハンドリングが軽くなります。
人間でいったらひざをサスペンションとして、太ももに重りも巻いて走るのか、ふくらはぎに重りを巻いて走るのか、どっちが楽かみたいなイメージですね。
舵取り角
キレ角という方が分かりやすいですね。ハンドルを左右に切った時の、どこまできれるかを表したものになります。
この数値が、大きいほど小回りがきくので、Uターンなどはしやすいかなと思います。特に、外車は国産に比べてハンドルキレ角が少ない事が多いのでので始めて触る場合はびっくりするかもしれないですね。
乗車定員
50ccを除き、基本的には2人だと思うのですが車両によっては、1人の場合もあるので注意が必要です。2人乗り出来るかどうかはシートがある事、タンデム用ステップがあること、ベルトがある事なので、シートとステップがあってもベルトがないと車検の際に認めてもらえません。なので、普段からシートを入れ替えたりしてタンデム用シングル用と分けてる場合は覚えておきましょう。
以上でバイクの諸元表の解説になります。これが分かるとカタログなどでスペックを見ても理解出来ると思います。 始めにも言いましたが必ずしもスペック表を読んだ上で、バイクを選ぶ必要はありません。見た目が好きとか音が好きとかそういった理由でバイクを選ぶのも全然良いことだと思います。 ただ、スペック表まで理解出来てくると、似たバイク同士で細かな比較が出来たり、購入した後の基本的な知識として、自分のバイクの事を知れるのでその後に役に立ってくるかと思います。 シート高なんかはわかりやすく、他のオートバイと比較が出来ますよね。実際跨るのが1番ですが、その前に比較が可能です。 特にこれからオートバイの購入を考えている方たちは是非参考にしてみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました♪
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