エアブラシの基本的な練習方法②〜線の書き方とボカし〜

エアブラシの使い方
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 皆さんこんにちは。FLAG-UP代表の中島照文です。

 今回は前回につづきエアブラシの練習方法②です。

初めてエアブラシを使う時、何に描けば良いの?環境は?〜基本的な練習方法①〜
皆さんこんにちは。aohitoです。  前回はエアブラシの構造や洗浄方法などを解説しました。  今回から実際に描いていく為の練習方法などをメインに解説していきます。  それではいきましょう!  エアブラシを始めるにあたり、まず何をしたいのか...

 それではいきましょう!

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エアブラシの練習方法②〜中心を狙う〜

 前回は小さな点を打っていくという練習方法をあげました。今回はそれを利用して次の練習を紹介します。

 点か打てたら今度はそれを中心点として少し大きな丸にします。やり方はシンプルでガン距離を離していくのです。ガン距離を離す事でボヤッとした円を描くことができます。

 その時に大切なのが持ち手と逆の手です。逆の手の指を伸ばし物体に当てていた第二関節を、第一関節に変え、その後は指先を当てる、最後は全く触れないなどして距離を離していきます。少しでも指先が触れていれば、ガンを離しても安定した状態で吹くことが可能だと思います。

 この練習の狙いはガン距離を離しても中心を狙えるようになることです。球技で言うところのショートパスからミドルパス、ロングパスの練習って感じですかね?点を中心として、綺麗な円になるように練習しましょう。

エアブラシの描き方の基本

 エアブラシの書き方の基本としてガン距離というものがあります。言い換えると物体とハンドピースの距離です。

 ガン距離が近いほど濃く、細い線が描けます。逆にガン距離が遠いほど薄く、ぼやっとした線を描けます。これはとても大切な基本なので、しっかり頭にいれておきましょう。

 もう一つの大切な基本がレバーの引き具合です。レバーをいっぱい引けば塗料は全開で出ますが、それでは繊細な絵を描いたり、塗装をする事は出来ません。なので、常に塗料が出るか、出ないかのラインをキープする必要があります。ちょっと引けばすぐに塗料が出る手前の位置を理解しておくということですね。

 ただ、そこまで緻密さが求められない作業であればそんなに意識する必要はありません。単純に塗りたいだけとか、軽くぼかしたいとかならそこまで意識する必要はないでしょう。しかし、細かな絵を描きたいのであればこの感覚はとても大事です。

 例えば髪の毛なんかはいい例ですよね。あれは一本一本描いていくのですが、その時にレバーを引き過ぎれぼ太い線になり髪の毛に見えなくなります。髪の毛を描く時はエアブラシをギリギリまで近づけ、塗料が出るか出ないかのところをキープしつつ一本一本書いていきます。

 言葉にするとめちゃくちゃ難しそうですが、大丈夫です。やって出来ない事はありません。極端な話、髪の毛1万本描けば上手になってると思いませんか?笑

 とにかく量をこなしていけば大丈夫です。

 話しがちょっと飛びましたね、ごめんなさい。とにかくガン距離と引き具合を意識しましょう!

エアブラシの練習③〜線を描く〜

 では、次ですね。次は線を書きます。

描いてる最中はエアを止めない!!

 まず、ここから必ず意識してクセ付けをして欲しいのが、ハンドピースを使用している間はエアを出し続けておくというこ事です。

 絵でも文字でも何でも良いのですが、連続して描き続ける場合、1箇所描いたら当然塗料は止めますよね。しかし、エアだけは出し続けるようにボタンを押し続けるようにしましょう。何故かというと、一度止めた状態から、再度エアを吹くとニードルの先端に付着していた塗料が急にブッと吹かれてせっかくの作品に塗料が飛んでしまう事があるからです。

 エアを出し続けていれば先端に塗料は付着しにくいので、練習の段階からエアを押し続けるクセをつけましょう。又、エアを止めた際には、試し吹きの紙などに一度吹いてから作業に戻るようにしましょう。

 はじめはついエアを止めがちですが、エアを止めないクセをつけていきましょう。

では、線の書き方です。

 線を描くときのポイントはスタートとエンドです。どういう事かというと…

 こうなってはいけないよ!ということです。スタートとエンドが丸くなってますよね?これは良くないですね。

 エア式スプレーの特徴として動きを止めた部分は多く吹かれるという特徴があります。塗料は出続けているので、動きを止めればどんどんミストが付着し濃く、太くなっていきます。なのて、動かしながら吹くというのが大切です。

 スタートも動かしながら入っていき、線の最後は筆をはらうようにシュッと抜けていきます。この一連の動きはめちゃくちゃ大切です。線は絵を描く際の基本的な技術になるので、この一連の動きの精度がクオリティに大きく関わっていきます。

 この動きの1番難しいところはおそらくスタートかなと思います。狙ったところからしっかりとスタートさせるというのはなかなか大変な技術かもしれません。なので、まず意識するのが塗料が出るか出ないかのギリギリのところを見極めて感じとるという事です。先程も説明しましたね。

 あとは素振りっていうのかな?描きたい線をイメージしてハンドピースを動かします。そして、あとはエイッて感じで吹きます。3、4回素振りをしてスッと入っていくと良いかなと思います。そして最後はシュッとしっかり抜きます。(擬音ばっかでごめんなさい笑)

 はじめのうちは大げさでも良いでしょう。肘から動かすくらいですかね。そのうち慣れてきてもっとコンパクトに収めたくなったら手首のスナップを効かせるとコンパクトに動けるかと思います。

 左から右に描く、右から左に描くなと色々試してみて下さい。そして、慣れてきたら上方向や下方向斜め方向など、いろんな方向に直線を描く練習をすると良いでしょう。すると、自分な得意な方向、苦手な方向がわかってくると思うので、なるべく苦手な方向を意識して練習していくと上達するんじゃないかなと思います。そしたら線の太さも自由に変えながら描きまくっていきましょう!

エアブラシの練習方法④〜線をぼかす〜

 ではでは次のステップです。先ほど書いたその線をぼかしましょう。

 線がくっきり出ているとリアルさに欠けます。キャラクターものとかイラストとかだったら良いのでしょうが、リアルな人物画とかで、あまりにもはっきりとした線は違和感を生みます。そもそも、エアブラシの得意技であるぼかしの技術をマスターしないと、エアブラシを使う意味が薄いですからね。エアブラシはぼかしで描いていく道具だと思っています。

 それではまず、細い線を一本描きましょう。そして、徐々にガン距離を離していき線が線と分からなくなるまでぼかしていきます。

 その際、いきなりガン距離を開け過ぎると綺麗にボケません。逆にいつまでも近いままだと、なかなかボケずにどんどん濃く太い線になっていきます。狙うポイントは始めに書いた一本の線です。それをなぞるように徐々に離していけばきっといい感じにボケていってくれると思います。

 この練習は今までのステップのまとめでもあります。ガン距離が遠くなっても始めの一本の線を狙える技術、そして線のスタートとエンドをしっかりぼかすという技術を合わせたものです。

 なのでここまでのステップをいかに高い精度で行えるかによって、今後の作品のクオリティに影響していきます。

 では次です。今は一本の線を真上から吹いて上下にぼかしました。

 次の練習はどちらかにぼかします。

 上と決めたら線より上にグラデーションがかかっていくように吹きます。やり方は斜め下から吹く!です。上にぼかすなら下側から斜めに吹いていきます。そうすることによって、ハンドピースから近い所は濃く吹かれ、遠い方は薄く塗られていきます。

 その際、最も気を付けないといけないのは線より下側になるべくミストが飛ばないようにすることです(線より上にボカす場合)。下側に飛ぶとシャープな感じにはならずボヤッとした印象になります。なので斜めから狙うことでミストが飛ばないようにします。これも上下左右問わずに狙えるようになると良いですね。

 ここまでに記載した基礎練習はとても大事で、ある意味これさえマスターすればどんな絵でも描けます。
 これだけ?って思うかもしれませんが、基本はここにあげた技術の組み合わと応用で描けてしまうと思います。
 極論を言ってしまうと狙った通りの線を描けて、それが綺麗にボカせれば良いんです。笑
 実際には色々あるかもしれませんが本質はここだと思っています。
 なので、みなさんも書きまくって練習しまくってみてください。狙った通りに描けると、どんどん面白くなってきますよ。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございます♪

コメント

  1. […] エアブラシの基本的な練習方法②〜線の書き方とボカし〜 […]

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